昨日の続き

「mizu氏、山に呼ばれてるんじゃないの」

まさか、と自分は思いました。山といっても、どの山でも酔うわけではなかったのでそれはありえないだろうと考えました。

ただ、逆にそれで気づいたことがありました。
傾斜などが似た山に入っても酔うことはほとんどないのに、実家の山に入った時は100%の確率で酔うんです。

雰囲気や空気の違いかもしれませんが、あの山でだけは体調を崩す自分。
それが山に呼ばれているということになるのかどうかは分かりませんが、極力近寄らないようにはしています。


ここからは、高校で弓道部だった時に先輩の実体験を聞いた話です。

今やっているかどうかわかりませんが、自分の母校の弓道部では夏休みに打ち上げみたいなものをやっていました。
この際、有志を募って近くの心霊スポットに行くのですが、その時に「それ」は起きたそうです。

7年前――自分が高1のときの打ち上げの時は、武生市内のどこかの山中にある洞窟を肝試しの場所にしたそうです。

(推定形なのは、自分がそういう場所に行くのが嫌でいっていないからなのですが・・・。)

肝試しは、洞窟を抜けたところにある神社(祠だったかも?)に紙か何かを置いてくるものだったらしいのですが、その洞窟内で異変は起きました。

洞窟内でT先輩がおかしなものを見たそうです。「それ」は所謂、案山子(かかし)のようなものだったそうです。「ような」というのは、それが動きなら増えていったかららしいです。

そして、T先輩はそのまま気絶。あとからでた人に助けられて、帰宅したそうです。
それからは、この手の話のお決まりの事態なのですが、高熱を出し数日間寝込む羽目になったそうです。

そして、最後に――、

別の先輩が日中にその洞窟の中へといったそうですが、神社(祠?)へ抜けることはなく、行き止まりだったそうです。これに関しては洞窟内部の崩落の可能性もあり、心霊現象とはいえません。

所謂たたりなのか、それとも洞窟内の崩落を報せるためになにかが、T先輩の前に姿を現したのかどうかは分かりません。ただ、その洞窟はこれもこの手の話にはつき物なのですが、防空壕だったという噂もあるらしいです。

明日は、大学に入ってからの奇妙な体験でも・・・