天命

つい先ほど父親からとある連絡があった。

「ばぁちゃんがやばそうだから、明日にでも夜行で帰って来い」

つい12時間前に秋田に戻ってきてのこの連絡。
正直、聞いて後悔した。



実は昨晩、俺が実家から帰る直前、祖父母に挨拶に行ったときに、祖母が苦しんでいて、
それで慌てて病院へと運んだのだ。


俺の方は、実家に帰る寝台列車の時間が迫っていたことと、
親父の、まだ大丈夫、という言葉を信じて秋田に帰ってきた。


只、帰る本当に直前に親父の言っていた、


「もし、電話がかかってきた場合は覚悟しておけ。
 いつでも、帰ってこれるように準備はしておいてくれ」


この言葉が言って1日も経たずに現実のものになるとは思わなかった。
そう、昼にお袋に祖母の容態を聞いて3時間も経たないうちにこの電話だった。
医者にもこの病状でここまで生きて入れたこと自体が幸運だとも言われたことを考えれば、
俺の大学の卒業証書を見れただけでも本当に幸運だったのかも知れない。



そして、せめてもの救いは病院に運ばれる前日、俺が帰ったその日に、
のんびりしながらいろいろ話せたことだろう。
ちなみに将来の話で結婚の話題になった時


「俺、結婚する気無いぞ」


なんて言ったとき、滅茶苦茶怒られました(笑)


まぁ、なんだ。
この話の結果は、遅かれ早かれ俺があっちに逝ったときにでもやるんだろーなー。
んで、また怒られたりしてな。





とりあえず、俺は明後日にはまた福井に戻る。
そしてどっちに転ぶかわからんが、ばぁちゃんを見届けてまた秋田に戻る。
戻れば、再び仕事を始める。
せやけど、多分しばらくは鬱な状態になってると思う。
んで、秋田にいるコレをみている友人達に、俺からの勝手なお願いを一つ。


そんな状態になっていたら、思い切り俺をネタに馬鹿笑いでもやってほしい。
めちゃくちゃ甘えになってしまうけど、そうでもしてないと引きこもっちまいそうなんで。




あー、何事にも動じない精神が欲しいと、ほんとに思うよ・・・・・・。